ハン・ファン・メーヘレンによる贋作事件
フェルメールの贋作がたくさん出てきたなかで、最大の事件は「ハン・ファン・メーヘレンによる贋作事件」です。
この事件は1945年、ナチス・ドイツの国家元帥ヘルマン・ゲーリングの妻の居城から、フェルメールの贋作『キリストと悔恨の女』が押収されたことが始まりでした。
オランダの至宝を敵国に売り渡した売国奴として、すぐにメーヘレンが逮捕されました。
ところが、メーヘレンはこの作品は自らが描いた贋作であると告白したのです。
さらに他にも多数のフェルメールの贋作を世に送り出しており、その中には『エマオのキリスト』も含まれているといいました。

『エマオのキリスト』は1938年にロッテルダムのボイマンス美術館が購入したもので、値段は当時オランダ絵画として過去最高額の、54万ギルダーでした。
当初メーヘレンの告白が受け入れられなかったため、彼は法廷で贋作を作ってみせたと言われています。
これはこれで素敵な絵ですよね。