『マリアとマルタの家のキリスト』

「マルタとマリアの家のキリスト」 1654~1655年頃 スコットランド国立美術館蔵
現存しているフェルメールの作品のうち、158.5×141.5cmでサイズとしては最大のものです。
この絵画の画題は、『ルカによる福音書』 10章のエピソードに基づいています。
キリストはマルタとマリアという姉妹の家に招待されました。
マルタはキリストをもてなすため忙しく働いています。その一方、マリアは座り込んだままキリストの言葉に耳を傾け、働こうとしません。
マリアをなじるマルタに対してキリストは、
「マルタ、マルタ。あなたは多くのことに心を配り、思いわずらっている。しかし、大切なことは1つしかない。そしてマリアは良い方の選択をしたのだ」と言います。
このように、マリアの頬に手を当てるポーズは図像学的には「メランコリー」を意味しているそうです。