『ディアナとニンフたち』

「ディアナとニンフたち」 1655~1656年頃 マウリッツハイス美術館蔵
現存しているフェルメール作品のうち、神話の登場人物を題材にした唯一のものです。
研究者のほとんどは、これをフェルメールの真作としていますが、一部研究者の間では異議を唱えられています。
一番手前の人物がディアナ。
ニンフの一人がディアナの足を洗っているのは、キリストが弟子の足を洗ったエピソードを思わせます。
他にも前景の水盤(純潔の象徴)、アザミ(受難の象徴)などのキリスト教的なシンボルが目立ちます。
ディアナの隣のニンフが自分の足をつかんでいるのも、十字架に足を釘付けされたキリストの受難を暗示しています。
画面左端の犬は、現存するフェルメール作品に登場する唯一の犬。
修復前には画面の右上方に青空が描かれていましたが、後世に描き足されたものと判明。
また、画面の右端が切り縮められており、制作当初の画面は現状より12cmほど幅が広かったと推定されています。
・・出来れば元のまま残っていてほしかったですねぇ。
これはわたしの大好きな絵のひとつ^^
本当にきれいですよね。
陰影のバランスが絶妙で、うっとり見とれてしまいます。
ディアナの服のしわもきれい。
画面左上の樹木から光が始まって、画面全体をくるりとまわって目線が抜けていきます。
ほんとーにすてき!!