壁の上塗
仏堂でも南軒の木間だけにしか白土塗が行なわれていないので、他の堂宇で、壁も含めて上塗の行なわれないところのあったのもまた当然でしょう。
なお下・中塗用の土が役夫によって採取ないし運搬されているのに、白土についてはわざわざ土工が採掘地まで派遣されているのは・・・
やはりこの材料の扱いに関しては専門的知識が要求されたためと考えられます。
・・・以上、下地の作成から中塗までの工程を見ましたが、しかしこれだけでは、壁の上塗に当った職種が不明です。
僧房はもちろん、経蔵もあるいは上塗を施さなかったかもしれないのですが・・・
仏堂は、たとえ一部でも木間に白土塗が行なわれているのですから、そこの壁が全く中塗仕舞で停められたとは考え難いでしょう。
これはまだ外壁リフォーム技術などがなかった頃の話なのです。
既に土工が白土の調達に携わり、木間を塗っているのですから、壁の上垂施工も当然可能であったにもかかわらず、その記録は全く現われません。
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