世界の農業政策 3
まず今回の日本提案の最大の眼目である食料安保「制度」についてその内容をみていくことにしましょう。
食料安保問題のむずかしさは、それは抽象論ないしムードとしては理解されても、具体的な「制度」として組み立てるのは容易ではないという点にあります。
日本案の食料安保「制度」はほぼ次のように構築されています。
まず、食料安保の観点から「基礎的食料」は「ガット11条の規定に拘らず、必要な国境調整措置」輸入数量制限を講ずる。
この場合、直ちに問題となるのは「基礎的食料」とはなにかという点ですが、提案はこれについて・・・
1.「国民の主たる栄養源」で「国民の食生活においてカロリー摂取割合の重要な構成要素」となっているもの
2.「食料が欠乏する状況にあってはその優先的な国内生産・供給を進めるべきもの」
・・・という二点からおさえようとしています。
つづめていえば、生活視点と政策視点ということになるでしょう。