世界の農業政策 4
それらは無条件に適用されるものではなく、その運用にさいして国内的には国内生産水準の明示、国会の意思表明、計画生産の適切な実施、過剰農産物輸出の抑制などの要件を必要とするとともに、他方国際的には関係国との討議を前提。
しかも「他の条約国との交渉に基づくガット上の約束内容に影響を及ぼすものではない」とされています。
要するにこれらのきびしい付帯条件によってその運用を制限的なものとし、これへの国際的な批判をかわそうというのです。
・・・このように日本案の食料安保「制度」はかなり複雑な各種の政策的配慮の下につくられています。
しかし、その問題の核心が米であることは間違いありません。
「基礎的食料」としてイメージされているのは具体的には米であり、これをガット・ルールの下で合法的に輸入数量制限をなしうるよう提案されているのです。
こうした仕組みの適否についてはさまざまな技術的問題がありますが、ここではそこまでは立ち入らない。
日本提案の核心が食料安保問題にあること、提案の各側面も直接・間接にこれとの関連で組み立てられていることを指摘しておけば十分でしょう。
・・・とするならば、その全体系はどうなっているのでしょうか。