世界の農業政策 5
第一に、輸入アクセス、輸入制度については基本的には現状維持ないし数量制限の強化を主張します。
「農業・漁業が有する生産・収穫量の変動性、予見不可能性等の本来的特性から……ガット第11条第2項(c)(i)は存続すべきである」というのが基本的立場です。
その点ではECに近いのですが、ただ日本の場合にはそれに「基礎的食料」の数量制限という主張がつけ加わることによって、結果的には現行以上の数量規制を許容するものとなっています。
ECに比べて、さらに右寄りの主張といっていいし、その点ではアメリカと完全に対極に立っています。
第二に、輸出補助金については「段階的な削減を通じ最終的に撤廃すべきである」という、きわめて簡明な主張となっています。
輸出補助金は世界市場掩乱の最大の要因であり、しかも日本にはまったく関係のないものである以上、こうした主張は当然です。
第三に、ガット・ルール問題については、基本的には現行制度の骨格を肯定しつつも、いくつかの点で技術的なルール改正を提案しています。